Q.次亜塩素酸ナトリウムとジクロロイソシアヌル酸ナトリウムの違いについて教えてください。
A.次亜塩素酸とは、食品添加物として認可された殺菌剤(但し、最終的に製品に残存してはならない)です。 下記のように塩素と苛性ソーダから製造されます。
Cl2+2NaOH→NaOCl+NaCl+H2O
塩素+苛性ソーダ→次亜塩素ナトリウム+塩+水
次亜塩素ナトリウムのLD50値は12mg/kgと毒劇物に匹敵する高い毒性を持っているため、 市販品は12%や6%に水で薄められているのが通常です。実際はアルカリ水溶液なので、 次亜塩素ナトリウムと言う名前は異なり、次亜塩素イオン(OCl ー)になっています。
次亜塩素酸の特徴
広く一般的に使用されているため入手が比較的容易である |
他の除菌剤よりもランニングコストが安く押えられる |
日本では食品添加物に指定されているため、直接食品を洗うのに使用できる |
二つの理由から、食品工場では一般的に使用されていますが、下記のような点もあげられます。
約半年で塩素失活が起き除菌効果が減少する |
鉄等の金属を腐食させてしまう |
洗浄効果が無いため別工程で洗浄を行わなければならない |
十分に洗浄出来ていなければ除菌効果が減少する |
皮膚に付着した場合、大量の水で10分間洗い流す必要がある |
芽胞菌に対しての除菌に時間を要する |
このことから、次亜塩素酸自体のコストは安価でも、扱いづらさとトータルコスト的考え方が取り上げられるようになってきました。
「ジクロロイソシアヌル酸ナトリウムとは」
ジクロロイソシアヌル酸ナトリウムとはイソシアヌル酸ナトリウムという有機物を塩素化した粉状の化合物で日本では医薬品指定です。 海外では食品添加物として認可されている所もあります。
ジクロロイソシアヌル酸ナトリウムは日本において医薬品として認可されていますが、 主な利用はプールや浄化槽の殺菌で諸外国に比べ認知度はまだまだ低いのが現状です。
ピュアクレンは粉末でアルカリ性ですが、水に溶解させることで次亜塩素酸を発生させます。 ピュアクレン水溶液の中では、つねに上記の化学反応が起きていて、新しい次亜塩素酸が発生。 これにより、高い除菌力を誇ります。ピュアクレンは水に溶解いたしましたら、その日の内に使い切ってください。 二日目からは除菌能力が低下いたします。